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7月の爆裂推し本たち

暑い、それ以外の言葉をなくしてしまった皆さまこんにちは。にこたです🧸

北海道では冬は暖かい場所でアイスを食うというのが一種の風物詩となっていますが、そのアレで夏に涼しい喫茶店なんかでゆるゆる読書はいかがでしょうか。メロンフロートなんかを食べながらね。

さて、今月爆裂に押している本たちを紹介しようと思います。

なぜって入荷することがレアな本が整然と棚に収まっているとなんかもったいないじゃないですか。

それはそうとしてこちらです。見て。

どう?

左側からひとつずつ解説していきますね。

📚異常論文 樋口恭介編(ハヤカワ文庫)

論文という形式で22人のSF作家たちがそれぞれ架空の文章を寄稿しているという風変わりな本です。いつもたま~に入荷してはすぐに売れていくのでいつ売れてしまうのかソワソワしています。

SFとはいえど、入浴剤の説明書きを読みながら湯に浸かったり歯磨き粉の成分表示を見ながら歯を磨いているような人におすすめです。

ちなみにこれをチラ見して「だ、だ、だめだ~!目が滑る!!」と思った方は星新一の「ボッコちゃん」をおすすめします。5ページくらいで終わるので見返しながら読んだとてさほど負担にならないのに満足感のある短編が詰まっております。…おっ…と。異常論文の話でした。

もし異常論文を読んで「フ~ン?いいじゃん?」と思ったらそれぞれの作家を追えるというのもアツいですよ。円城塔とか柞刈湯葉とかいいですよ…おすすめ…うふふ。

📚天国はまだ遠く 瀬尾まいこ(新潮文庫)

これは「ハ~ァ。もう人生とかいいかな。なんか景色がいいところで適当におさらばしようかな。」と無計画にタクシーに乗った主人公がド田舎の長らくお客が来ていない民宿に泊まるというお話。そんなに暗くはなくて、「民宿ってこういうかんじでいいんだっけ?あー、宿泊料か、どうしよ、」みたいな適当な男に接客されたり、田舎らしい独特のコミュニケーションだったり、美しい自然だったり、そんな「THEスローライフ」というかんじの雰囲気がずっと漂っている作品です。

これはね、本当に私好きで。ラストは皆さんが考えてみてくださいくらいの終わり方なのでこれを読んだ人と語り合いたい。だから読んでほしい!!!!(超エゴい理由)

これ読んで瀬尾まいこいいじゃんとおもったら「おしまいのデート」もいいですよ。これは「デート」というシチュエーションを題材にした短編がいくつか入っている作品です。「おしまいのデート」の方が入門なかんじするな。しかし「天国はまだ遠く」のすっきりとした読後感を味わってほしいよ。

📚〈弱いロボット〉の思考 岡田美智夫(講談社現代新書)

まって、読んでて買おうか迷ってきました。いや、出勤するたびにちらっと見ては悩んでいるんですよね。これ。

「む~しか喋らないロボット」とか「ゴミを見つけたら静かに佇んで捨ててくれるのを待っているロボット」とかそういうロボットをどういう経緯で作ったのかとか実際にそれらと対面すると人はどういう反応をするのかとかが書かれている本で新書なのになぜかニコニコしながら読んでしまう本です。

新書って結構必要な知識を得るために読む側面が強い気がしているんですがこれはホコホコしながら「発想の転換スゲー」とか思えるオモロ本なので新感覚の本です。これ普通に新刊で買おうかなあ。

📚女の園の星 和山やま(コミック)

さいごに「女の園の星」です。なんでかはわからないんですが周りの人みんなこの本好きです。

わたしが好きなエピソードはある日突然星先生(表紙に載ってるメガネかけた先生)の写真が街の色んな場所に貼られていて、なんか知らんジンクスまで出来ているという事態になり「なななんで…」となるお話が一番好きです。それ一巻で出てくるので読んでください。2巻もいいですよ。多分3巻まで読み切ったらLINEスタンプ買っちゃうと思う(女の園の星で検索検索ゥ~!)。

みんなべつに真面目なんだけどなんか抜けていて、それがかわいい。学園ものだけど恋愛要素は薄いのでフラットに読めるところが良い。家に人を招く予定があるなら絶対「これ読んで待ってて」みたいな本として置いておくべきだと思う。名著。

フゥ、以上です。

なにかグッとくる本はありましたかね。夏の読書の参考になればこれ幸いでございます。

それではさようなら~~~👋

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