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少し面白い本あります。

こんにちは、にこたです🧸

森博嗣の「少し変わった子あります」という本を読んでここ数日「な、な、なんだこれーーー!!!」と思ってその影響でそういうタイトルにしました。かなり面白い本もあるから安心してね。

ところで最近「緻密な文章の本でおすすめありませんか」とお問い合わせがありまして数日猶予をいただきつつウンウン唸りながら選書しておりました。

で、せっかくなのでここでもその選書を披露しようかと。

デーーーン!!!

こんな感じです。光って見づらいね。

種類別で趣向を変えておりまして、まずは

これらね、わたしの定番系ですな。小川洋子割と読まれるとの事だったのでベストオブ小川洋子をご用意しました。

ぶっちゃけ「薬指の標本」も「余白の愛」もけっこうコンセプトは変わらなくて、これは日常なのか!?それとも白昼夢なのか!?どうなんだ!!!というかんじの完璧には幸せになれない純愛小説です。

「薬指の標本」は完璧に終わり方まできれいすぎて人間と比較したときのマネキン、みたいな非日常感があります。完全に夢におぼれたい方はこれをどうぞ。

「余白の愛」はもう少し長めに幻想的な世界観が続いているような印象で、しかし長いので日常パートもあり、余計に日常と非日常の境目が曖昧です。人間と比較したときのラブドーr…よくないたとえですね。まあしかしそのくらいの現実的なかほりがあります。

「エンジェルエンジェルエンジェル」は文章の緻密さというか、古き良きお育ちの良い言葉遣いが美しい作品です。文章構成も変わっていて、認知症が進んでときどき意識があらぬ方向にいってしまうちょっと腫れもの扱いされた祖母と、そんな祖母を疎ましく思う思春期の女の子が章ごとに交互に語っていくというお話です。これ多分最初に知ってた方が読みやすいと思う。で、もちろんストーリーもいいんですが祖母が女学校時代の思い出を当時の口調で話すんです。これの書き方が何とも美しくて。もう祖母の分だけでも読んでほしい。

「しあわせのねだん」は日常を切り取るのがうまいなあとひたすら関心するエッセイです。日常で「なんか特別なことをしたくなって普段買わないようなお花やめちゃ高い化粧品を買ったりする」みたいなのあるじゃないですか。あと「それはお得かも!」と思って軽率に買ってしまうことあるでしょ、そういうお買い物の末路というか「案外よかった~」とか「まあそんなかんじか、まあ…ね……」みたいな寄せ集め。一人暮らしをして自分の限られた財源で生きたことのある人全員におすすめできる。ちょっとさくらももこみがある。ほんのりとね。

あとこの二冊は詩集ですね~。

山田かまちはこの方の人となりは知らんのですが、学生時代(とはいっても彼は学生の頃にギターで感電死してしまったのですが)氷室京介とバンドを組んでいた人で美術館もあるそうですよ。

なんでこの人有名なんだろうと思って読み始めたんですがよくわからん。よくわからんのに画才があったり、詩も大人顔負けというか大人では構築できないほどの瑞々しさがあって才能に嫉妬して狂いそうになります。この本はそんな彼の詩や文章や絵がまとめてある本で案外どこでも入手可能だったりします。文庫も複数の出版社から出ていたり、こんなハードカバーもあったり。

文庫判はわたしが観測している限りで3冊に分かれているものと上下巻になっているものがあった気がします。なんでハードカバーを勧めているかというと単純に分冊になっていないので読みやすいのと、最近思ったんですが詩集は大きく余白を取って横長なものの方が読みやすいです。ガバッと開けて世界観に浸りやすいような気がします。

倒立する古い長靴のための緻密な系統図」は嵩文彦という札幌の詩人です。緻密というとこの人だなあと思って安くないんですがこれも選書しました。タイトルからもうワアアアア!!!ってなるでしょう!!!!!

買取で3冊この方の本が入ってきたときわたしはワアアアア!!!ってなってすべて買取り、1冊は手に入れてしまいました。これの他のもう1冊はもう売れてしまった。ラス1です。

これは文庫版が新潮で出てましたね。「新潮夏の100冊」に出てたと思います。

で、それのソフトカバー版。まだ文庫の入荷がないというのもありますが、単純に小難しい本はこのくらいの大きさのが読みやすいのです(わたし調べ)。

まあ、それなりに小難しくて実はわたしも序盤でウ~~~ンとなっているのですが「暇っていう概念っていつ生まれたの?狩猟時代にはそんな余裕なかったよね?」とか「暇つぶしとしてハンティングをしようとする人にウサギを渡しても嬉しくないと思う。ってことは釣果を得ることが暇つぶしの本質ではないのでは?」みたいなところがハェ~~~~確かにね、と思っていつか読破したい本です。言いたいことが難しいものの、例がわかりやすいので面白くはある。読書の秋にうってつけの小難し本です。

そんなもんでしょうか。

この選書からどれを購入されてどんな感想を持つか、

どれが最後まで読み切れたか、

などでまた次に選書する方向性を吟味したく思います。

とりあえずはご来店を楽しみにしつつ今回の選書を終えたいと思います。

それでは~みんな読書の秋エンジョイしろよなッ!!!!!!

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